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しはいすみれ [植物]

しはいすみれの覆輪花

葉の裏が紫色なので「紫背菫」だそうです。ただし、葉裏の紫は夏には薄くなり全く消えてしまうものもあります。六甲山では中腹以上で多い赤紫色の小型の菫で、半日陰の林の中や縁で多く見かけます。
「しはいすみれ」は花の色の濃さにかなり変化があります。これは白覆輪の株で、しめった苔の上に生えていました。葉に白い斑が入るものも多く見られます。(2005/04/24 神戸市六甲山)

しはいすみれの青葉と斑入葉

「しはいすみれ」の緑葉と斑入り葉。緑葉は光沢が強く、斑入り葉には光沢がないので全く印象がちがいます。また緑葉の個体の中には、裏面が紫色にならず変種の「まきのすみれ」と紛らわしいものもあります。
(2008/04/22 寄せ植えした栽培品)

上記の通り、「しはいすみれ」の葉裏は赤紫色の物(右)が多いのですが、左側の株のように色が薄いものもあります。典型的な「しはいすみれ」の葉面は水平に近く広がりますが、この左側の株は「まきのすみれ」的に垂直に近く立っています。
六甲山では「しはいすみれ」と「まきのすみれ」の両者の特徴を持つ株があるため区別しにくいと言われています。
(2011/04/11 自宅の栽培品)

すみれ類は実生で簡単に増やせます。5月から6月には多数の実を付けるので、口が開きそうになったものを持ち帰って種子を蒔くと簡単に発芽します。上の2枚の写真もそうして入手したものです。
一般的には、堀採ってきたものよりも、種から育てたものの方が環境に良くなじみ、栽培しやすい傾向があります。園芸店で入手しにくい野草を栽培したい時は、少しだけ種を持ち帰って蒔くようにしましょう。もっとも、人気がある野草は、ほとんどのものが園芸店の通信販売などで入手できますし、販売されている苗は栽培しやすい系統なので、さらに栽培しやすくなっています。

どちらかというと、水はけが良くかつやや湿った場所を好むようで、六甲山ではほとんどが傾斜面に生えています。水が滞留しなければ湿り気が多くても平気なようで、このように落ち葉がつもった場所にも多く見られます。
(2001/05/04 神戸市六甲山)

日当たりの良い場所で気持ちよさそうに咲いている「しはいすみれ」。これは花の色が濃い株の例です。
(2008/04/12 神戸市六甲山)

伊吹山ドライブウエイの道ばたで咲いていた「しはいすみれ」の斑入り株。この周辺では約半分がこのような斑入りでした。この付近のものは、六甲山のものより葉が幅広で丸みを帯びている感じがしました。
(2011/05/14 岐阜県伊吹山)


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